連合の存在意義

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“共産党アレルギー”連合・芳野会長と旧統一教会の怪しい関係

会見で突っ込まれタジタジ

公開日:2022/09/06 06:00 更新日:2022/09/06 06:00
国政選挙の前後くらいしか注目されない連合の定例会見が話題だ。なぜか? 「共産党アレルギー」で知られる芳野友子会長が反共を掲げる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりを問いただされ、タジタジになったからだ。昨年10月に初の女性会長に就任してからというもの、野党共闘を強烈な言葉遣いで邪魔し、立憲民主党を揺さぶる女傑ぶりはどこへやら。やっぱり火のないところに煙は立たないのか。先月25日の会見で問われたのは、連合加盟の労組が研修などで利用する富士社会教育センターと教団との関係、そして自身と教団との関わりだ。芳野氏が所属する労組JAMで副書記長を務めた労働運動アナリストの早川行雄氏が、「芳野友子新体制で危機に立つ連合」と題したリポートで〈芳野の反共思想は富士政治大学で指導されたもののようである〉と書いているほか、センターの影響が指摘されている。
というのも、元民社党委員長が設立したセンターの理事長には、旧統一教会関連の世界平和教授アカデミー初代会長や世界日報の論説委員を歴任した松下正寿元参院議員(民社党)が就いていたからだ。大学校は組合員向け研修機関で、センターの教育部門である。教団とセンターの関係について芳野氏は「知りませんでした。調べないです。調べるつもりはないです」と取りつく島もなく、かえって怪しい。ミシンメーカー「JUKI」に18歳で入社した芳野氏は翌年には専従職員となり、22歳で初の女性中央執行委員に就くなど労組一筋。その過程で大学校で研修を受け、反共思想を会得したとみられるのだが、「センターで学んだと書かれているが、私はそこで学んでいません。センターがどういう教育をしているのかは分からない」と会見で否定。「女性役員が外の会議に出ることがほとんどない中、女性組織で学習会をやろうということでセンターに所属する方を講師に招いた。ただ、労働運動について学ぶというよりは、話し方とか文章の書き方とか基本的な学習会だった」と釈明した。
しかし、毎日新聞の電子版(2021年12月25日公開)にはこんな記事が掲載されている。
〈共産党に対する拒否感について、芳野さんに尋ねたことがある〉
''〈概要は次の通りだ。就職したJUKIには共産党の影響を受けた組合があった。これに反発した組合員が同盟系の労組を作った。自分の入社時には、同盟系が多数派になっていたが、組合役員になると共産党系の組合と闘った過去を学んだり、相手から議論を仕掛けられたらどう切り返すかというシミュレーションをしたりした──〉
その内容たるや、大学校の教育そのものなのだ。頭隠して尻隠さず、か。''

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芳野友子連合会長は連合の存在意義を考えたことがあるのか?
全日本自治団体労働組合(自治労)や日本教職員組合(日教組)など日本官公庁労働組合協議会(官公労)が中心の日本労働組合総評議会(総評)(日本社会党系)、民間産別主体の全日本労働総同盟(同盟)(民社党系)の2大ナショナルセンターを含めた4つのナショナルセンターが合同することで誕生した日本最大の労働組合のナショナルセンターである連合は、どんな場合でも労働者の権利を主張する団体である。
高度成長期に適切な経済運営をしてこなかった自民党政権は、バブルが破綻すると、小泉元首相・竹中平蔵が国際競争力のない企業の人件費節減を目的にいつでも雇用の調整ができる非正規雇用を認め、容易な雇用削減を可能にし、これまでの日本的雇用形態である終身雇用をなし崩しにしてしまった。連合がその法案に反対しただろうか?。あらゆる企業において終身雇用が厳格に行われて、従業員の賃金交渉から福利厚生、組合健保と手厚く保護されてきた労働者の権利をやすやすと引き渡してしまった。以来企業は国際競争力に打ち勝つような新技術開発を怠り安易に人員整理を繰り返したために、まともな賃上げ交渉もできない組合ばかりが残ってしまった。バブル崩壊後日本だけが20数年もの間労働者の賃金は横ばい状態となった。高度成長期は連合が唯一政治を動かすための見張り役であったし、野党はその意味で大企業優先に目を光らせを労働環境向上の政策を要求してきたはずである。その支援組織である連合会長がこのありさまでは、もうすでに労働者の支援団体とはいえないし、その存在意義はない。連合は今一度その支援すべき団体がどの政党なのかしっかりと方針を確認してから人選を行うべきである。組合専従者の寄り合い所帯ではない連合の組織化を再構築する方向を模索したほうが良い。野党の共闘をこんな連合会長の一言で、自民党がやすやすと政権を手にする手助けをする会長など即刻更迭して新たな会長を選出することが急務である。
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https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/75e18e18420e105bcf72add67c7f0105
連合の芳野友子会長は、統一教会の「世界平和教授アカデミー」初代会長で世界日報論説委員の松下正寿氏が理事長の「富士社会教育センター」で反共思想を学んだ。