適菜収「それでもバカとは戦え」

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著者:適菜収作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中

全国紙アンケートの不思議

トップ3はワースト3

公開日:2023/08/04 17:00 更新日:2023/08/04 17:00
毎日新聞が全国世論調査(7月22、23日実施)で「次の内閣改造で入閣してほしいと思う人」を聞いたところ、1位は経済安全保障担当相の高市早苗、2位は元環境相の小泉進次郎、3位はデジタル担当相の河野太郎だった。今の日本はこんな国。どう考えても「次の内閣改造で入閣させてはならない人」ワースト3だろう。
高市のカルト体質・恫喝体質、進次郎の浅はかさ・地頭の悪さ、河野の強烈な自己愛・無責任さは、いずれも憲政史上最悪といわれる安倍晋三と重なるところが多い。

高市のカルト体質・恫喝体質

第2次安倍政権時代に総務省が作成した文書により、官邸が特定の民放番組に圧力をかけようとしていたことが明らかになったが、当時総務相だった高市は「全くの捏造文書だ」と主張し、野党議員から「捏造でなければ議員辞職するのか」と迫られると「結構だ」と発言。その後、総務相の松本剛明がすべて総務省の行政文書であることを確認したが、高市は話をはぐらかし議員辞職しなかった。そもそもまともな人物ではない。2014年9月にはネオナチ団体代表とツーショット写真を撮影していたことが判明。ナチス礼賛本「HITLER(ヒトラー)選挙戦略」に推薦文を寄せたこともあった。

進次郎の浅はかさ・地頭の悪さ

進次郎は「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」「退院後、リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげですから」といった数々の発言でバカがばれ、あまりメディアの前に出てこなくなったが、これまで耳目を集めたのは、三股不倫騒動程度。人妻と不倫し、その際利用したホテル代を政治資金で支払っていた疑惑が浮上、同時期には復興庁の元部下やフリーの女子アナと密会していたという。赤坂に議員宿舎があるのに年に何回も高級ホテルに泊まっていることを国会で追及されると「大半のものは秘書が宿泊した」と無理な答弁。一度、鼻息を荒くして日本変革の決意を語ったことがあったが、何を変えるかというと、衆議院でマイボトルが持ち込み禁止になっていたことだという。破格のバカ。

河野の強烈な自己愛・無責任

意味不明なのが河野。新型コロナやマイナンバーカードに関してもトラブルの元凶である。この3人は将来の総理候補として名前が挙がることもあった。いい加減にしたほうがいい。もはや、杉村太蔵のほうがマシ。いや、カブトムシでもいい。