自民・安倍派ついに崩壊危機!

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“まとめ役”森喜朗氏の金銭スキャンダルで弱体化加速

公開日:2022/09/03 06:00 更新日:2022/09/03 10:34

AOKIから森喜朗元首相に200万円──

というニュースが流れ、政界に激震が走っている。捜査の行方によっては、自民党の最大派閥「安倍派」が崩壊する可能性があるからだ。派閥会長だった安倍元首相が亡くなった後、安倍派は森氏がまとめていたという。「安倍さんの死去直後から、下村博文、西村康稔、萩生田光一といった面々が後継者に色気を見せ、安倍派は分裂含みでした。そこに、もともと派閥オーナーだった森さんが割って入って、なんとか結束を保ったのが実態です。森さんが不在だったら、派閥は分裂していた可能性があります」(安倍派関係者)
8月の内閣改造人事でも、森氏が安倍派の「窓口」になっていた。改造前の8月3日、岸田首相と会った森氏は、岸田首相から「誰を起用すればいいか」と聞かれ、「萩生田、西村、松野、世耕、高木」の5人の名前を挙げたという。その結果、5人とも重要ポストに起用され、森氏も地元紙のインタビューに「私がお願いしたことはその通りになった」と語っていた。

岸田首相が描く“大宏池会構想”

それだけに、捜査の展開によって派閥のまとめ役を失うような事態になれば、安倍派は一気に空中分解しかねないとみられている。岸田首相に対して疑心暗鬼も広がっているという。「ポイントは、安倍派が崩壊することを岸田さんがどう判断するかです。100人という巨大派閥が弱体化するのは、岸田さんにとって悪い話ではないでしょう。岸田さんの心の中には『宏池会(岸田派)こそ保守本流だ』『清和会(安倍派)は保守傍流だ』という気持ちもあるはずです。清和会に対抗するために、岸田派ー麻生派ー谷垣グループが合流する“大宏池会構想”もあった。もし、東京地検が五輪汚職事件の捜査を拡大しようとしても、総理官邸はストップをかけないのではないか」(自民党事情通)
もともと、9月27日の安倍国葬が終わったら、安倍派は分裂に向かうと指摘されていた。五輪汚職捜査が、安倍派の弱体化を加速させる可能性がある。