JR架線支柱倒壊の原因

JR東日本現場管理者のレベルに疑問

4月18日 6時51分 NHKニュース

今月12日、JR山手線で線路脇にある架線の支柱が倒れてレールに接触した問題を巡っては、トラブルの2日前に工事担当の社員らが支柱が傾いていることに気付きましたが、すぐに倒れる危険はないと判断し、改修を行っていませんでした。

中略

JRでは、倒れた支柱と別の支柱とをつなぐ「はり」を撤去したことで、支柱の強度が弱まった可能性があるとみていて、その後の調べで、撤去後の支柱の強度を計算せずに工事を行っていたことが、17日に新たに分かりました。

冨田社長は記者団に対し、「今回のトラブルは対応が不十分で、極めて重い責任を感じている。徹底的に原因を究明して二度と同じようなことを起こさないよう対応したい」と述べたうえで、今後1か月かけて幹部社員が工事や運行の現場を回り、事故につながるリスクがないか確認する方針を明らかにしました。また、来月末までに、管内にあるおよそ25万本の支柱すべての安全性を点検することにしています。

My Comment

4/14のブログで指摘した通り、やはり工事関係者のレベルが相当に低下していることが証明された。
計算などしなくても梁を撤去したらどうなるか、素人でもわかる。

日本のあらゆる技術者のレベルが、団塊の世代が退職となったころより著しく低下していることは、JRの事故以外にも、離島桟橋の転覆や解体作業中の予期せぬ?倒壊、JR北海道の列車事故などから予測された。

日本の科学技術の底の浅い状況を憂慮する者の一人である。

そのような現場技術者の処遇を国交省や経産省や厚労省は真剣に考えなければならない。
まずインフラメンテナンスについて国交省がその基準と監督を行うべきだ。
メンテナンスの技術者を軽視し、人材を育成していないことや、待遇が低いこと等々が考えられる。

このままでは社会インフラの維持さえままならないことを、今一度しっかりと見極めることが必要だ。

経済発展は期待すべきではなく、低成長経済であっても安心便利な生活が保障されれば国民はそれ以上の発展は望んでいない。

格差を拡大させるだけの経済成長は、あやまりであることが指摘され始めていることを学習したらよい。

地方衰退が叫ばれていても一向にその方向さえ見えてこない。
折しも地方選挙たけなわである。

誰を選べばよいのか・・・