教員の国際調査

NHKニュースより、
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学校の教員の勤務や指導の環境について国際調査が行われ、
日本の教員は、勤務時間が週におよそ54時間と参加した国や地域の中で最も長い一方で、
自己評価は低いことが分かりました。

この調査はOECD=経済協力開発機構が去年、34の国と地域を対象に行いました。

日本は初めて参加し、中学校の校長や教員およそ3700人が回答しました。
この中で1週間当たりの勤務時間を聞いたところ、日本の教員は53.9時間と
参加した国や地域のうち最も長く、平均の1.4倍に上りました。

内訳を見ますと、授業の時間は17.7時間で平均の19.3時間より短かったものの、

部活動などの課外活動は7.7時間と平均の3倍余りに上り、事務作業の時間も
平均のおよそ2倍でした。

一方で、学級運営や教科指導などに対する自己評価は低く、特に「生徒の批判的思考を促す」
指導や「生徒に勉強ができると自信を持たせる」指導ができていると自分を高く評価した
教員の割合は、平均のおよそ5分の1にとどまりました。
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この実態は、我々高等教育機関(高専・大学)で教員の経験を持つ者の実感を
補足する内容である。

すなわち、中学校教員は、義務教育の最終段階であり、これから個個の生徒がどのような人に
なりたいかを、しっかり見定める進路指導の大切な役割を担っている時期である。

にも関わらず、生徒の進路指導や、学力対策などをなるがままに放置し、
中学教員としてもっとも重要な部分を部活や事務処理に費やしている
ということである。

しかも、8割の教員が、「生徒の批判的思考を促す」指導や「生徒に勉強ができると
自信を持たせる」指導ができていないと自己評価している。

従って、入れる高校へ進学させればよしとする風潮が、生徒の思考力を低下させ、
文科省のゆとり教育などという愚策のために、ここ10数年で、日本国中の
生徒の学力を低下させてしまった。

従って、高専、大学での学習の基礎力がついていないために、中学の復習、高校
の復習をしなければ、高等教育が成り立たぬ状況になっている。

このような実感が、図らずも明白になった