避難訓練

2011.3.11の震災、原発過酷事故以降、自然災害に対する国民
の意識と行政の責任論が相まって、やたらと避難訓練が行われている。

やらないより訓練したほうがよいには決まっているが、それよりもこれから
起こると思われる首都直下型大地震や南海トラフ巨大地震は、必ず
やってくる。

ならば、東京一局集中の日本の仕組みを根本的に改めなくてはならない。
3.11と同様の巨大地震に見舞われたら首都機能は完全に麻痺する。
津波だけではない、火災による交通機関、水、電気、ガスなどのライフラインが
壊滅的な打撃を受けるだろう。

住民の避難の避難場所さえ確保できない状態となることは、阪神淡路
大震災の例を見るまでもなく容易に想像される。

これらの予測被害に対して防災訓練だけで良いものだろうか?
もっと根本的に国作りを考え直す時代なのではないだろうか。

限界集落とか地方の疲弊は、取りも直さず東京一局集中がもたらしたものである。

地方の活性化などと言う前に、くるべき自然災害に備えるという歴史
に学ぶ姿勢と、100年200年先を見越した国作りが求められている。

特定秘密保護法や集団的自衛権など許されない暴挙をやる前に、
足元をしっかり見つめて国作りをしなければ、いずれ日本は沈没してなくなる。