原発再稼働

川内原発を最優先再稼働への報道があった。
いよいよ再稼働へのアドバルンを揚げ出した、経産省と原子力規制委員
会の動きは注視していかなければならない。
 福島原発の1-3号機の原子炉圧力容器の状態と燃料の状況も把握
できず、さらに未だに汚染水さえ完全にコントロールできていない中で、
この政府の暴挙を決して許してはならないと思う。

 原子炉は、どれほど人智を尽くしても自然災害から完全にフリーであるこ
とは、不可能である。
 震災から3年。復興もままならない時期に、再び原発再稼働へ動き出すとは・・・

 福島の1-6号機は廃炉に向かうことにはなったが、その核のゴミの処
分方法さえ決まっていない状態である。しかも仮に処分場とその方法が決
まったとしても、廃炉には数十年の歳月が必要なのである。

南海トラフを震源とする大地震がこの30年以内に70%の確率と予
測されている中で、再び原発の過酷事故が発生したら日本は完全に崩
壊することは明らかである。

 原発事故による、避難訓練が各自治体で行われているが、このような
事故が起こることはあってはならないことであって、何か勘違いしているので
はないか?
 地域住民が避難しなければならないようなことを前提とした、安全審査
なのだろうか?
今こそ国民は、原発のないエネルギー政策にシフトすべき時である。
これは政治家ではなく、国民が決めるべき問題である。
原発立地の自治体の再稼働同意だけでなく、周辺自治体や、広く国民
の同意を必要とするまさに「百年の大計」である。