病院は深刻人手不足

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スタッフのオミクロン感染で病院は深刻人手不足

…なのに医療従事者3回目接種わずか12%

公開日:2022/01/07 13:40 更新日:2022/01/07 13:40
参照:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/299636
感染スピード歴代最速の新型コロナ「オミクロン株」がいよいよ列島直撃だ。6日の全国の新規感染者数は4000人を突破。倍々ゲームで増えている。感染が急拡大している沖縄、広島、山口3県への「まん延防止等重点措置」の適用が7日、決定される。深刻なのが医療従事者の感染だ。スタッフ不足により、医療が回らなくなる事態が現実味を帯びてきた。
WHO(世界保健機関)はオミクロン株について、他の変異株に比べて重症化リスクが低い可能性を示している。実際、米国では過去の波に比べて集中治療室(ICU)には余裕があるという。しかし、医療従事者がオミクロン株に感染し、人手不足が深刻になっている。英国でも同様の事態が起きている。6日、過去最多の981人の感染者が確認された沖縄は医療従事者への感染も広がっている。感染したり、濃厚接触者に認定された医療従事者の欠勤が増加。中部の病院2カ所ではすでに救急部門が停止された。
県の担当者は「これまでには経験したことがないスピードで医療従事者にも感染が広がっているという印象です。感染者だけでなく濃厚接触者のスタッフも勤務できなくなるので大変です。病床を確保してもスタッフが不足すれば、コロナ患者を受け入れられない事態も起こり得る」(感染症対策課)と頭を抱えた様子だった。オミクロン株はワクチン2回接種者にもふつうに感染している。東京都がオミクロン感染者55人を調べたところ、67%にあたる37人が2回接種済みだった。

厚労省の回答はまるで他人事

3回目接種によって、オミクロン株への抗体量が、ファイザー製は25倍、モデルナ製は37倍に増えると発表されている。医療従事者への3回目接種を早急に進め、これ以上の感染拡大を防ぐ必要があるが、進捗はお寒い状況だ。
昨年12月23日の厚労省の予防接種・ワクチン分科会の資料によると、3回目接種の対象の医療従事者は576万人。2回目接種から8カ月後を前提に、12月104万人、1月200万人、2月183万人、3月89万人と予定され、1、2月分については12月へ「2カ月前倒し可」と明記されている。ところが、官邸の発表によると、今月6日時点の3回目接種は約71万回。医療従事者の12%にとどまっている。2カ月前倒しどころか、8カ月後の当初予定にも大幅未達なのだ。

重要な医療従事者の接種はなぜ進まないのか

厚労省に聞くと「接種券が届いてもすぐに打たないなどワクチンを打つ側の事情もあるので、一概に遅れているとは言えない。感染した医療従事者が欠勤し、医療が逼迫する問題は、ワクチン接種というよりも医療提供体制の問題だと考えています」(予防接種室)と、まるで他人事だった。こんな調子ではあっという間に医療崩壊が起きてもおかしくない。

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参考blog:
「歴史上最大の人間での実験が失敗に終わっているとしたら?」:世界的な過剰死が数として見えだしている中、mRNAワクチンの発明者が述べる憂鬱な真実
https://indeep.jp/largest-experiment-on-human-beings/