COVID ワクチン接種後の精神障害

精神障害の報告は10万件以上

2021/11/29
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COVIDワクチン接種後の精神症状に関する 10万件以上の報告には、幻覚、不安、錯乱、睡眠障害、精神病、自殺などがある
サンディエゴのシャープ記念病院の救急科に、ファイザー社 COVID-19 ワクチンの初回投与を受けてから 1週間後、以前は健康だった 20代の若い女性が、頻繁に放尿するようになったと家族が訴えた。
彼女の家族は、女性がますます不安になり、よく眠れず、彼女自身が腎臓病と過敏性腸症候群に苦しんでいるという幻想の確信に固執するようになった。彼女に精神病の病歴はないが、自身が COVID-19 に感染して体が「シャットダウン」していると確信していた。
家族はまた、彼女のコミュニケーションに問題が出ており、ときおり運動制御に問題があるように思われることに気づいた。行われた血液検査と尿検査は正常だったが、心拍数は速く、血圧が上昇していた。この症例は、医学専門誌 Frontiersin Neurology に「ワクチン接種後の抗 N-メチルD-アスパラギン酸受容体脳炎による急性精神病」として報告された。
彼女は自宅に戻ったが、翌日、病院に戻り、彼女は「自分を非難している声が聞こえ続ける」と不満を述べた。PCR検査は陰性だったが、さらなる検査で 2つの肝酵素の上昇が明らかになった。血圧はまだ上がったままで、心臓が激しく動いていたので、彼女は入院した。
翌朝、彼女は病室ですべての服を脱ぎ、床で排便をし始めた。
医師たちは女性を精神科の薬で治療し始めたが、「ますます精神病の症状が強く」なっただけだった。
彼女の記憶は無傷で、女性は医師の質問には答えたが、短い文章で、単調で抑揚のない声でしか答えなかった。彼女は緊張症の長引く症状で無気力だった。歩くことはできたが、ゆっくりと、そして促されなければ歩けなかった。
脊椎穿刺と女性の脳脊髄液(CSF)の分析により、神経系内の炎症の証拠である白血球の上昇が明らかになった。単純ヘルペスウイルスおよびエプスタインバーウイルス(EBウイルス)から HIVまでのウイルスのリストに対する髄液および血液検査は陰性だった。
「一連の症状(所構わぬ脱糞、緊張症、代謝または感染所見のない突然の脳症)と、予備的な脳脊髄液の結果、および SARS-CoV-2ワクチン 接種後の悪化の履歴により、自己免疫介在性脳炎による強い臨床的な疑いが生じた。
サンディエゴのソーク生物研究所、シャープ記念病院、およびカリフォルニア大学サンディエゴ医科大学の免疫、感染、炎症センターの医師が書いた論文は、彼女の症状を「ワクチン接種によって」と述べている。

ワクチン脳炎

最終的に、脳脊髄液検査により、抗N-メチル-D-アスパラギン酸受容体脳炎 (抗 NMDAR 脳炎)の診断が確定された。これは、神経精神症候群と髄液で検出可能なグルタミン酸受​​容体に対する抗体の存在を特徴とする自己免疫疾患だ。
抗 NMDAR 脳炎は、日本脳炎、エプスタインバーウイルス、COVID 感染などのウイルス性疾患に関連し、また、H1N1 、黄熱病、および日本脳炎に対するワクチン接種にも関連している。狂犬病や天然痘など他のワクチンにも関連している。
他のすべての潜在的な原因を除外した後、女性は免疫グロブリンとリツキシマブ(自己免疫状態に使用される薬)とステロイド療法で治療された。彼女は徐々に改善し、ワクチン接種の最初の投与から 61日後、入院してから 45日後に、「軽度の神経学的欠損」で退院した。彼女は 3か月後、発作のために抗けいれん薬を服用し続けたが、仕事に戻ることができた。

その他の症例報告

研究者たちはこれを「ファイザー社 COVID-19 ワクチン接種後の抗 NMDAR 脳炎の最初の例」と説明しているが、COVIDワクチン接種後に突然発症した精神病の他の症例報告はすでに医学文献にある。
10月に医学誌 Psychiatry Research に発表された症例報告は、以前は健康だった 31歳のヒスパニック系の男性が、「不安定で奇妙な行動」のために警察が緊急治療室に連れて行ったと述べている。彼は自身を「透視能力者」であると主張し、また、死者たちと話すことができると主張した。「家の外で太鼓を打つ人々」の音が聞こえるとも述べた。
ニューヨークのストーニーブルック大学とノースポート退役軍人省医療センターの医師たちからの症例報告によると、これらの症状は、彼が mRNAベース の COVID-19 ワクチンの初回投与を受けてから 1か月後に始まった。彼が病院の神経科に入院するまで、状態は徐々に悪化していた。入院した翌日、彼は病棟を自分自身に話しかけながらさまよい、脳波測定機が自分と通信していると述べた。彼は抗精神病薬を服用し始め、2日後に幻覚と妄想は解消した。5日後に薬を服用して退院し、1週間後には無症候性で仕事に戻った。
別の症例として、ファイザー社 mRNAワクチン を接種した日から妄想が始まった 42歳の男性の事例、接種を受けた 3日後に自殺を試みた後に精神科救急病棟に入院した以前は健康だった 57歳の男性について、論文が説明している。

ファイザー接種後の自己免疫性脳炎、自殺、精神病

この現象は子どもたちにも報告されている。米国政府のワクチン有害事象報告システム(VAERS)へのある報告では、ファイザー接種の日から始まった「非常に高い不安、絶え間ない心配と恐れ、不合理な考え」などを発症した、バージニア州出身の 13歳の少年について説明している (VAERS ID 1857960)。6月に接種した後、手足のうずきと脳に鋭い電気のような痛みの衝撃を経験した少年は、世界を恐れて何時間も毛布の下に横たわり、深刻な睡眠障害、チック、怒りの爆発を起こし、しばしばぼんやりと何かを見つめていた。その後、少年は「自己免疫性脳炎」と診断され、自分自身をケアする能力を失い、現在はフルタイムの介護者を必要としている。
いくつかの報告は、自死で終わる精神病について説明している。
ファイザーワクチンを接種した 48歳のテネシー州の女性は、その日に起きたことを報告した。「私は、自分と甥を天国に連れて行くつもりだと思っていました…家を出て、車がガソリンを使い果たしたところまで運転しました。高速道路のパトロールに捕まり、地元の病院に運ばれました」女性は、人々が彼女を毒殺しようとしているという妄想的な考えのために、食べたり、飲んだり、眠ったりすることを拒否し、2日間入院したと言った (ID 1132459)。

121,559件の精神障害のリスト

世界保健機関の薬物有害事象の世界的データベースである VigiBase には、COVIDワクチンの投与後の精神障害に関する 121,559件の報告がリストされている。これらには以下が含まれる。
・不眠症  29,661件の報告
・不安障害 18,377件の報告
・混乱状態 13,904件の報告
・睡眠障害 11,447件の報告
・神経症  6,234件の報告
・方向感覚の喪失  5,202件の報告
・急性ストレス障害 4,463件の報告
・落ち着きのなさ  3,682件の報告
・幻覚  3,430人の報告
・うつ病 3,405件の報告
・気分の落ち込み 3,301件の報告
・パニック発作  2,814件の報告
・睡眠の質の悪化 2,444件の報告
・せん妄 1,883回件の報告
・感情の異常な高ぶり 1,864件の報告
・悪夢    1,752件の報告
・異常な夢  1,507件の報告
・摂食障害  606件の報告
・急性精神病 365件の報告
・チック   226件の報告

そのメカニズム

ニューヨークの研究者たちは、上記の症例報告について、「 COVID–SARS-CoV-2 を引き起こすウイルスは、大量の炎症性サイトカインの放出を含む強力な免疫応答を引き起こすことが知られている」と述べている。「 COVID-19 によって引き起こされるサイトカインストームは精神病のリスクを高める可能性があるとの仮説が立てられている」とも述べる。彼らは、COVID 感染後の 42件の報告された精神病の症例を引用した。統合失調症は最近の研究で炎症に関連していることがわかってきている。炎症反応を引き起こすように設計されたワクチン接種も、この部分と関係する可能性がある。