白雲山から天望山、東雲湖周回トレッキング

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 紀行文

 登山口から白雲山へ

 登山3回目に選択したのは然別湖のトウマ口から白雲山頂上。湖畔分岐から天望山。下って東雲湖へ出て、その後湖畔遊歩道を通ってトウマ口へと周回する4時間30分はかかるという周回コースである。
 10月5日に東ヌプカウシヌプリに登ってから1週間。10月13日(月、体育の日)は天気もよく、何より体育の日なので急遽決行することにした。3回目の登山ということで、持ち物のチエックや、準備も早くなった。トウマ口駐車場には10:15に着いたが、オショロコマの限定解禁中であることと、同じ白雲山への登山客も多く駐車場はほぼ満車状態。道路沿いに車をとめ、トレッキングシューズをはき、笹漕ぎのためのオーバーズボンをはいて、登山口へ。すでに多くの登山者が入山している模様である。遠くは札幌や釧路からの登山客もいる。
 10:25登山開始。湖畔に沿って東雲湖方面に進むとすぐに、白雲山登山口分岐へ出る。今日は、周回コースなので白雲山へ向かう。
 険しさは東ヌプカほどではないが、時々木の根や岩の登山道をジグザグに上っていく。木立の間からは然別湖が見え隠れするが、気を取られ
と足を踏み外すので、休憩以外は、わき見をしない方がよい。
 30分ほど登ると、白雲山の直下までの稜線に出る。稜線は下り気味に快適に進む。右手には東ヌプカ左手には湖が木立の間に見え隠れする。
 白雲山直下からは、岩また岩の険しいルートとなる。一旦左側に迂回しながら、高度を上げていくと、ヌプカの里側からの登山道と合流しさらに、岩登りが続く。頂上が見え始めると、一定のルートはなく、思い思いのルートを選定しながら頂上を目指すが、ここはほんの50mほどですぐに頂上に達する。
 白雲山1186m。 11:10頂上到着。所要時間約40分。

 白雲山から天望山へ

 白雲山頂上は大きな岩がごろごろしていて、移動も容易ではない。しかし、ここから北側下に広がる然別湖のロイヤルブルーは目に鮮やかである。さらに糠平や士幌方面、遠くに大雪山系の山々が臨め、湖の周辺には東西ヌプカウシヌプリ、南ペトウトル山、天望山、岩石山などが取り囲んでいる。
 先客も多く全部で20人ほどは居たであろうか。思い思いの場所を占有して頂上からの景観を堪能したり、カメラで記念撮影に余念がなかったり、昼食や飲み物をとっていたりしている。
 後からも三々五々登山客が上ってくる。そんな訳で白雲山の頂上も込み合って来たので、20分位で下山することにする。頂上標識の脇に天望山方面の道標があり、(道標といっても岩だらけでどこがルートか、定かではないが)その方角へ下る。白雲山から登ってきた道を引き返すグループも多く、上りの途中で下山中の何組かとすれちがったが、天望山方面にはあまり下るグループはあまり多くはない。
 先に4人のグループが天望山方面へ向かったことは、頂上で休憩していたときに見かけたので、そのグループの後をたどることにする。
 かなり急な斜面を下っていくと30分ほどで、湖畔と天望山の分岐標識のコル(山の尾根のくぼんでいる所)へ出た。丁度、先行のグループが天望山へのルートをたどっているのが見えたので、その後を進む。白雲山からの下りもそうであったが、結構笹が深く足もとがよく見えないので、木の根や岩が隠れているとつまずくので、笹を両手でかき分けかき分け進む。
 頂上までほぼ同じような傾斜の笹藪を漕いで進む。最初は山の左側へ回り込むように進み、右手に岩石山の頂上「を見下ろす形になるが、やがて左に折れてしばらく進むと、途中から左手下に湖が見え出す。
 湖畔分岐から30分ほどで天望山頂上に着く。天望山への登山道に岩はなく、登山道も笹で視界が遮られる以外は登りやすい。先行グループとはつかず離れずに登る。35,6才のご夫婦と同年代の女性及びその父親か?60歳前後の男性の4人グループが先着していた。
 天望山頂上は木があって白雲山ほど眺望は聞かないが、湖の青と遠く大雪の冠雪した山々が素晴らしい景観を作り出している。天望山1172mの頂上標識と一緒にカメラのシャッターを押してもらったり、4人での写真を撮ってあげたり、と交流する。

 天望山から東雲湖へ

 10分ほどで、東雲湖へ降りるという。自分は、先ほどの分岐まで下りて湖畔沿いに戻ることを考えていたのだが、そんなに遠くないですよ一緒にどうですか?と言われ同行させてもらうことにした。
 天望山からの下山開始は、たぶん12:40頃と思う。天望山から東雲湖への下山コースは、やはり笹が多くなれないと踏み跡を見失う。
 今回は初めてのコースで、経験のあるグループと一緒なのでその点は心強い。途中東雲湖から天望山を目指す、逆ルートのグループに出会う。中高年のグループで、中に黒一点の82歳の男性が混じっていた。あとは全員5,60代の女性10人ほどが休憩中であった。 
 30分ほどで、登山道は笹藪から岩と木の根の凹凸の激しい道に代わる。それと同時に遠くに東雲湖が小さく望まれる。途中で小学生2人と両親の家族に出会う。13:30を過ぎていた。これから天望山に登り、分岐から湖畔に戻っても、16:00は過ぎるであろう。日暮れが早いこの季節のこと、少々心配であった。
 天望山からおよそ1時間で東雲湖へ着く。13:50であった。

 東雲湖から登山口へ

 ここで昼食である。4人のグループは北伏古で、出身は関西とのこと。いつもこの4人で行動しているようだ。若い方の男性は、登山経験が豊富なようで、手慣れた様子でお湯を沸かし、コーヒーをふるまってくれた。また、漬物やお稲荷さんもごちそうになった。自分は今年から山登りを始めたことや、この東大雪は多くの山があってこれからまだまだ楽しめる所が多いということなどで盛り上がった。
 東雲湖から湖畔沿いのルートは、6月に一度来ていたので、ここから先は単独でも安心である。 昼食後このグループは東雲湖へ降りてみるようであったし、まだゆっくりしている様子であったので、同行のお礼を言って一足先に帰途へつくことにした。14:00ちょうどであった。6月に初めて参加したトレッキングで、結構木の根や岩の道が大変だった記憶があるのだが、今日白雲山から天望山への周回コースをたどって見ると、この湖畔沿いの高低差がほとんどないコースは大変歩きやすくほとんど平地を歩く感覚であった。6月にはおよそ1時間30分はかかったと思うが、トウマ口の登山口へ着いたのは14:50であった。50分の行程であった。
 結局朝10:25に入山してから休憩もすべて含めて、約4時間30分のトレッキングであった。身近にこんな素晴らしい山があり、いつでも思い立った時に山歩きのできる幸せを感じつつ、帰途に着いた。

登山情報

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然別湖畔からみた天望山(通称くちびる山)と白雲山(右)3D画像

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然別湖周辺の地図(破線はトレッキングコース)

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白雲山頂上標識
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頂上からの然別湖
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東ヌプカウシヌプリ
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南方向十勝平野
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然別湖
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然別温泉街が見える
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士幌ヌプカの里方面
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展望山からの然別湖
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天望山標識
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天望山からの温泉街
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天望山から下山中の東雲湖
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東雲湖も近い