武漢研究所“コロナウイルス製造”

夕刊フジ

英紙衝撃の報道! 

近く論文発表「実験室の操作でしか得られない痕跡」 

識者「国際的に懸念すべき資料あるというアピールに」

6/1(火) 16:56配信
新型コロナウイルスの「起源」を突き止める動きに、新たな展開だ。英紙デーリー・メール(電子版)が、「新型コロナウイルスは中国・武漢の研究所で実験室で作成された」などと主張する論文を独自入手し、報じたのだ。論文は、英国とノルウェーの研究者によって執筆され、近く国際学術誌に掲載されるという。ジョー・バイデン米大統領が情報機関に追加調査を指示したことで、中国科学院武漢ウイルス研究所からの漏洩(ろうえい)説が再燃しているが、さらに注目が集まりそうだ。デーリー・メールが28日以降報じている論文は、英ロンドン大学セントジョージ校のアンガス・ダルグリッシュ教授と、ノルウェーのウイルス学者、ビルガー・ソレンセン氏が共同執筆したもの。両氏は、ワクチン開発のために新型コロナウイルスのサンプルを分析した際、実験室の操作でしか得られない「ユニークな痕跡」を発見したと主張している。
論文によると、新型コロナウイルスは、自然界に存在するウイルスに人為的に手を加える「機能獲得研究」という研究過程で中国の研究者によってつくられたといい、中国の洞窟に生息するコウモリから発見された天然のコロナウイルスに、新たな「スパイク」を継ぎ足して、致命的で感染力の高いウイルスに変異させたと主張している。
論文では、ウイルスを操作した痕跡として、ウイルスのスパイクに正電荷のアミノ酸が4つ並んでいる「極めて珍しい」構成が見つかったことや、新型コロナには信頼できる「自然的な先祖」がいないとも指摘し、武漢研究所から流出した可能性が高いとしている。
論文は近く、国際学術誌「QRBディスカバリー」に掲載される予定だという。新型コロナの起源をめぐっては、バイデン米大統領の声明でも武漢研究所からの流出説は否定できないとされており、米国や英国の情報機関が再調査に乗り出している。
米国政治や国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「これまでは、ドナルド・トランプ前米政権が『漏洩説』を主張し、反トランプの主流メディアが『極端な議論』として一蹴する論調を展開してきた。バイデン政権も、これを尊重する姿勢を打ち出したことで、米メディアの中でも従来の態度を反省する意見も出てくるほどだ。中国側は『米国の陰謀論』と主張してきたが、英国でも報じられ、米国単独の陰謀論ではないことが明確になったのでインパクトがある。国際的にも懸念すべき資料があるというアピールになるだろう」と語っている。