「自宅から通えるから」

安倍首相イージス・アショア導入理由

日刊ゲンダイ 公開日:2019/02/15 14:50 更新日:2019/02/15 14:50

安倍首相のトンデモ答弁

2/12日の衆院予算委で、総額6000億円超に及ぶともされる地上配備型ミサイル防衛システム「イージス・アショア」導入について、国民民主の泉健太議員にその必要性に疑問を投げかけられると、安倍首相はこう言ってのけた。「まさに陸上においての勤務となる。これは(洋上勤務となるイージス艦とは)大きな差なんですよ、全然ご存じないかも知れませんがね。(隊員が)自分の自宅から通えるわけですから。勤務状況としては違うんですよ。そういうことも考えていかなければいけない。実際に皆さんは勤務されたことがないから、そんなことをおっしゃっているんでしょうけど」
何を上から目線で逆ギレ交じりに言っているのか。「アンタも勤務したことないだろう」と突っ込みたくなるが、首相のあきれた答弁にネット上でも「本気で言っているのか?」「戦争も自宅から通える範囲で行います」「聞いてて恥ずかしくなる」などと批判が相次いでいる。先日の「森羅万象を担当している」の“神宣言”に続く、仰天答弁。やはり、安倍首相のオツムは職務遂行能力が疑われるレベルにある。

My comment

安倍総理の国会答弁を聞いていて唖然と思うことは、この日刊ゲンダイの記事以外にも一般国民として論点すり替え、背景ばかり説明して本当の理由を言わない、質問者への関係のない批判、ごはん論法、等々枚挙にいとまがない。一般国民にはかみ合わない国会討論をさんざん聞かされた挙句、多数の横暴をもって着々と自らの支持者のための政治を行っていることが釈然としない。
こんな内閣や与党が、他の内閣や政党より無難だというだけで選択する国民レベルも考え物だが、どれだけ内閣の不祥事がばれても、前述の論法で言い逃れれば、辞任どころか次の選挙にも選ばれてくる。
そして、一部の世論調査を理由に「内閣支持率が下がっていないから俺たちのやり方は間違っていない。」という偏った成功体験がこの厚顔無恥の与党を野放しにしている。その世論調査も統計学上は、サンプリングの公平性もなく毎回同じ無作為に抽出した電話番号に接続し6割ほどの解答(サンプリング数は1600前後)を根拠にこれが国民の意思のように報道する御用マスコミに気づいている人は少ない。
厚生労働省の統計問題以上にこちらの方が問題である。世論誘導の大罪を共同通信社・産経新聞・NHKの世論調査に苦言を呈しておく。