安倍日本会議のパワハラ

農相「石破氏応援なら辞表書いてからやれと言われた」

NHK 2018年9月15日 0時00分

自民党総裁選挙で、14日夜、石破派の齋藤農林水産大臣は、千葉市で開かれた石破元幹事長も出席した集会で、「ある安倍総理大臣の応援団の1人から、『内閣にいて、石破氏を応援するなら、辞表を書いてからやれ』と言われた。『ふざけるな。石破派と分かっていて、大臣にしたのではないのか。私が辞めるのではなく、首を切ってくれ』と言い返した。そういう空気は良くない。安倍総理大臣の発想だとは思わないが、圧力で浮上しようという発想や空気がまん延しており、それを打破したい」と訴えました。一方、齋藤大臣は、具体的に誰から求められたのかは明らかにしませんでした。

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ここ数か月、各種スポーツ協会におけるパワハラが数多く伝えられた。
日大アメフト・至学館レスリング・明治生命体操クラブ・パワーリフテイング・日体大陸上等々引きも切らせず次々と暴露される権力者の姿を見るにつけ、安倍内閣の罪深さを感じる。
その最たるものが、この総裁選がらみの自民党内派閥間のパワハラである。これこそ問題にされるべきパワハラであり、斎藤大臣の告発は時宜を得たものである。誰もこの問題を問題としてとらえていないところがより一層安倍内閣の危険性を感ずる。
長期にわたって権力を握ったものは、後々自分たちの保身のための組織造りにまい進することは、歴史を見れば明らかである。
首相の応援団ばかりの政治がいかに危険か、いかに国益を失っているか主権者たる国民が真剣に考えるときではないだろうか。
安倍3選の後は、憲法を改正し、明治維新の帝国主義を理想とするような日本会議が国の将来を決めるようなことになりかねない。
総裁選において伝えられる、目に余るあからさまな派閥の締め付けや、連判状迄提出させるような恫喝安倍内閣とその威を借りた取り巻き連中にあきれてしまう。大臣ポストの論功行賞をもくろむ議員は次期選挙で当然報を得ることを肝に銘じ、その行動を監視している国民のいることを思い知るべきである。

転ずれば、様々なパワハラ問題の暴露は、東京オリンピックにかかわる各種スポーツ団体への選手強化費に群がる権力争いとも見える。
旧態依然としたスポーツ界のコーチも単なる過去の成功体験を基にしたコーチ程危険なものはない。彼らが権力を握れないような組織やその運営状況を監査するスポーツ庁であるべきだが、これも金メダリストを担いだだけで何らスポーツ団体の監督官庁になっていないことも指摘しておく。

子供のいじめがなくならず、学習しなくても高校も大学も金で買える社会ほど恐ろしいものはない。それもこれも金もうけだけが生き甲斐のようにカジ取りしてきた教育行政にも大きな責任があるが、肝心の安倍内閣が仲間内閣・恫喝内閣でパワハラ・セクハラ・LGBTの非生産性を唱える議員までをも容認するような姿勢を国民が見習っているとしか思えない。