高橋知事は無責任

JR支援「赤字補填は無理」 高橋知事 国にも求めず

道新 03/11 07:00、03/11 10:35 更新

高橋はるみ知事は10日の記者会見で、鉄道路線維持に向けたJR北海道への対応について、赤字を穴埋めするための財政支援は国に求めず、道としても行わない意向を表明した。JRに対しては「コストの徹底的な軽減を含めた自助努力を考えていかなければならない」と求めた。
知事は「赤字補填(ほてん)は国も道も無理」と述べた上で「道民の税金を、赤字補填に充てるのは道民に説明できない」と強調。国に求める支援策は、道の鉄道ネットワークワーキングチームの報告書で示したものが基本であるとの認識を示した。報告書では、JR貨物からJR北海道に支払われる線路使用料の積み増しや鉄道施設の老朽更新対策を掲げている。

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自民党のJR北海道廃線問題のWTがスタートし始めた途端に、高橋知事が責任放棄とも受け取れる発言を聞いていると、やはり高橋知事は北海道の将来ビジョンをまったく持ち合わせず、自分の任期中を無事に過ごしたいだけの手法が見え見えである。
国鉄分割民営化の前提条件が甘すぎ、このような兆候はバブル崩壊の低金利によってさらに悪化していたことは知識人は誰でも感じていたはずであるし、その指導監督する国土交通省や道は一向に手を打たずに来たから、JRの安全対策さえおろそかになり、設備更新やメンテナンスにも十分な予算を振り分けられなかったのだろうと思う。そのうえで相次いだ事故によって、今度は採算の合う新幹線のみを手掛けたいと考えるのはとうぜんのなりゆきである。むしろ監督者である国土交通省の監督不行き届きが原因であると言わざるを得ない。
すなわち、公共交通機関としての使命感を放棄してJR存続のみを図ろうとするJR北海道社長・役員は管理者失格である。いったんこれら管理者は総辞職して、北海道の将来ビジョンを見直してからしかるべき運営管理者を構築する必要があると思う。