「90歳、いつまで生きているつもりか」

小樽で副総理兼財務大臣麻生氏の発言

道新電子版 06/18 05:00

【小樽】麻生太郎副総理兼財務相は17日、 参院選 に向けて自民党道4区支部が小樽市内で開いた総決起大会で「90歳になって老後が心配、と訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていた。いつまで生きているつもりかと思いながら見ていた」と述べた。高齢者の気持ちを逆なでしかねない発言で、波紋を広げる可能性がある。
麻生氏は、国内には1700兆円を超える個人金融資産があるのに個人消費が伸びない経済の現状を指摘する中で発言した。「あったら使わなきゃ意味がない。何に使うか決めてもらいたい」とも述べた。

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世界で1%の富裕層が富を独占し、思うように経済が動いていないという世界的な格差社会の中で、富裕層に足を突っ込んでいる麻生氏にとって、経済の実態が分かっていない。何かといえばより格差を拡大する消費税を上げたがる。

江戸時代の旗本に神尾 春央(かんお はるひで、貞享4年(1687年) - 宝暦3年5月5日(1753年6月6日))という人物がおり、将軍吉宗の享保の改革でみずから畿内・中国筋を巡察し,有毛検見(ありげけみ)取法と田方木綿・雑事勝手作法を施行して年貢を増徴した。そのさい神尾は,ふらちな者は5000人,7000人でも死罪以下の重罪に処すと,あらかじめ百姓の抵抗をくじき,ついで〈法は人間よりも重く,法の次は人,穀類抔(など)よりは人間は大切,其大切よりも法は重く候>と,権力の発現たる法を人間に優先させ,〈胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るもの〉という,徹底した増徴主義の論理を告げた。また運上・冥加銀の新設,隠田の摘発,自普請への切替えを推進した。

現代では、「ゴマの油と庶民は、絞るれば絞るほど出る消費税」を促す麻生大臣ということになる。政治家が特権階級になりあがって、本来の国の在り方を、自分たち富裕層に都合のよい方向に向けてきたということをそろそろ国民は知るべきである。
麻生氏はもともと言葉の誤りや失言の多い人間だが、本音が時々顔を出す。それだけ正直といえば正直だが・・・・