新党大地の本質

鈴木宗男氏、民主に見切り 貴子氏離党へ

北海道新聞 2016.02.26
新党大地の鈴木宗男代表の長女で、民主党の鈴木貴子衆院議員が25日、同党を離党する意向を固めたことで、大地と自民党が夏の 参院選 以降も選挙協力を継続する流れが確定的になった。野党共闘を崩したい安倍晋三首相と、次期衆院選で貴子氏の議席維持を確実にしたい鈴木氏。貴子氏の離党は双方の思惑を実現するためには不可欠だった。ただ、貴子氏は2014年の前回衆院選で安倍政権を批判し、民主党の比例単独1位で当選しており、有権者への説明責任が問われる。

中略

問われる説明

貴子氏は前回衆院選の際、 集団的自衛権 の行使容認に「国民はそういう政治を求めているのか」と述べるなど政権批判を展開した。一転して自民党と連携することに対し、同党内にも「想像を絶する動き」(閣僚経験者)と疑問視する声がある。貴子氏は離党について丁寧な説明が求められそうだ。
(東京報道 小林宏彰、平畑功一)

My Comment

鈴木親子の新党大地が、独りよがりの論理破綻をしているのが見え隠れする。
北海道の主権者の意向を無視した、党の私物化である。
もともと自民党との対抗馬としての新党であったはずが、公民権復帰とともに大手を振って自民党復帰を目指した布石とはその政治信念も何も感じられない暴挙である。
鈴木氏がいくら自分で作った新党だからどんな方向に進もうと勝手かもしれないが。政治は主権者がその行動を冷静に見ており、以前のような支持者の盲目的な追従はありえないことを忘れている。何のための公民権停止であったか、よくよく胸に手を置いて反省してもらいたいものだ。
その娘に至っては、野党が一致して集団的自衛権の廃止に向けて協力しようというときに共産党嫌いを前面に出す。しかも民主党の比例代表での当選を反故にしての離党は政党政治や選挙制度の否定でもある。完全な論理破綻である。
自分の都合で政党を渡り歩く政治家は、御身大切しか考えない利己主義者であり、国会議員としての資質に欠ける。
離党受理ではなく、これは党議違反の処分対象である。