JR山の手線の支柱事故
支柱傾きの情報が JR東日本内で共有されず
4月13日 18時42分 NHKニュース
支柱傾きの情報が JR東日本内で共有されず
12日に東京のJR山手線で線路脇の架線の支柱が倒れ、レールに接触した問題で、トラブルの2日前に支柱が傾いているという情報が、工事担当の部署では共有されたものの、列車の運行に関わる情報を集約する指令の部門には伝わっていなかったことが分かり、JR東日本では、異常の情報を集約する仕組みの見直しを含め検討することにしています。
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My Comment
この事故の報道の在り方をみて、事故原因の報道が全くされておらず、取材記者の科学、工学、物理学等の認識不足が透けて見える。
事故原因は架線支柱を支える梁が、3/25に撤去されてから事故が起こるまで放置されたことが報道の要点であるはずだ。
5トンもの張力のかかる支柱を支える梁を撤去するとき、工事関係者は何を考えていたのか、はなはだ疑問である。
にもかかわらず報道は支柱が傾いている情報の共有が云々ということばかりに目が行っている。
私が記者なら真っ先に梁の撤去理由と、工事計画立案者に計画内容を取材する。あるいはJR東日本に説明を求める。
先に離島の桟橋設置のための工事中に支柱を桟橋上部に仮止めした状態で設置場所へ移動し、仮止めを外して桟橋の脚柱を落とす工法で失敗した事故とその根っこは全く同じである。
通常、工学を学んだものであれば少しの横方向力で転覆することは容易に判断できることである。
この工法そのものが、力学を知らない素人の考える工法であり、土木建築の現場作業に精通している人材が育っていないことの証でもある。
もう少し報道記者はその事故の原因と責任の所在を追及していかないと科学立国である日本の実力が疑われる。