またまた教育関係者の不祥事

中学元校長 少女ら1万人余にみだらな行為か

4月8日 15時02分 NHKニュース

横浜市の中学校の元校長で64歳の男が、フィリピンで少女とのみだらな行為を撮影し、デジタルカメラに画像を保存していたとして、児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されました。
警察は、元校長が20年以上にわたってフィリピンで延べ1万2600人余りの少女や女性に現金を渡してみだらな行為をしていたとみて調べています。
逮捕されたのは、横浜市の市立中学校の元校長で横浜市金沢区に住む高島雄平容疑者(64)です。
詳細は下記
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150408/k10010041901000.html

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教育関係者の不祥事がこんなに多い原因は、大学教育学部で教員免許(免許試験と短期間の教育実習のみ)のみで合否を決め、その後何らの適正試験なり、研修なりを義務化し常にその教員資質を監視してこなかった結果である。
教員として不適格であったり、精神障害による長期休暇をとっても、本人が辞表を提出しない限り教員が続けられる公務員の身分保障が背景にある。

一般企業では実績の挙げられない社員は、給与や職種等の降格は当然である。
それがないために、先の維新の会の上西議員のように、公務員の身分保障を縦に、議員に居座るケースが出てくるのである。

この校長は過去20年にもわたって、年に数回もフィリッピンに渡り、日本で発覚すればたちまち解雇となるケースが見過ごされてきた。
陰でこそこそわからなければよいという、自己規律のなさ。こんな人間が校長を務められるほど教育界には人材がいないのか。

何度子供の自殺やいじめが発覚しても、教育のプロとしての改善策も出せない教育委員会や学校関係者は、もっと真剣に教員の資質や研鑽を積む必要がある。この問題が元校長個人の問題だけでない。多かれ少なかれ自分の地位に安住しているところはないか、現役教員は胸に手を当てて自己を見つめなおしてほしい。

大学・高専の教員は研究論文や教育方法改善や学生の学力向上、進路指導など多くの業務をこなし、さらに教育研修会にも参加するなど、教育研鑽が義務化され評価される。

それに比べ、小中高の教員は何を研鑽しておられるのか伺いたい。

教育現場の監督者として校長の責務を全うしていない人間が平気で教員生活を続けてこられたことはそれだけ規律が緩く、校長職務とはなんなのか疑問に思う。

漱石の坊ちゃんに見られる「赤シャツ」と坊ちゃんのやり取りを思い出す。
この場合は少し乱暴な正義感の坊ちゃんが教員を辞職する結果となるが、世の中さっぱり変わっていない。

せめて数年に一度は教員資格適正監査を行う必要があるし、不適格者が判明したら、その改善課題を与えさらに改善が見られなければ、教育界からの退場がありうるシステムにしなければならない。