規制委員会の責任回避

「安全神話の意識 卒業しなければならない」

2月18日 17時34分 NHKニュースより

原子力規制委員会が新しい規制基準に適合していると判断した原発の安全性を巡り、規制委員会の田中委員長は「地元には安全神話を信じたいという意識があったが、もう卒業しなければならない」と述べ、100%の安全はないことを前提に再稼働の是非などを判断するべきだという考えを示しました。

福井県の高浜原発について、原子力規制委員会が審査に合格したことを示す審査書を決定したことを受けて、17日、資源エネルギー庁の幹部が福井県庁を訪れ、再稼働を進めていく政府の方針を杉本達治副知事に伝えました。
その際、杉本副知事は「規制委員会は“安全”ということをすべて確認したわけではないとしている一方、政府も規制委員会が許可したものを再稼働していくとしている。住民の安全という面から考えて両者の間にある隙間を埋めていただく必要がある」と述べました。この発言について、18日の会見で、規制委員会の田中俊一委員長は「科学的にゼロリスクはない。国民に分かりやすく安全だと言うことによって、みずからを縛り、安全性を絶えず向上させる努力を放棄せざるをえなくなったのが福島第一原発事故の反省だ」と指摘しました。

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「のど元過ぎれば熱さを忘れる」国民性にがっかり

原発は第2の福島のような過酷事故が起きたら、日本は人の住めない国になることは明らかである。
にもかかわらず規制委員会が100%安全神話をPRしてきたのにここにきて、安全神話を卒業しろとははなはだ責任逃れである。

経産省は安全が確認された原発から再稼働の方針は変わっていない。その安全とは100%安全でなければならないのである。

お互いに責任逃れの予防線を張っていることがはっきり読み取れる。

ドイツを見習って遠い将来へ向かって、今こそ脱原発を図る絶好のチャンスである。

絶対に騙されてはいけない。電気料金が上がろうが、原油が上がろうが断じて原発を再稼働してはいけないことを皆が自覚する必要がある。