地方議会の腐敗

先に都議会で時代錯誤も甚だしいやじを飛ばした議員の不祥事があった。

また、今日は兵庫県議会の野々村竜太郎議員が、政策に関する調査や研究などのために
議員報酬とは別に支給される政務活動費から、昨年度1年間で195回の出張費を支出
していたことが政務活動費の収支報告書から明らかになった。
出張の行き先は兵庫県豊岡市の城崎温泉や福岡市などで支出は300万円余りに上るが、
領収書が添付されていなかった。

特にこの兵庫県議の記者会見を見る限り、精神異常者としか見えない会見内容であった。
こんな議員が県議に当選する仕組みは、地方自治の危機的状況を表している。

しかも、議長がこれを注意しただけで、政務調査費の領収書添付や報告者なしで支出
している方がおかしいのではないだろうか。

元々、地方議会の議員は名誉職であり、歳費も低く抑えられそのため兼業なども
認められていた経緯がある。
しかし、現状は、国会もそうだが議員を職業として自己の生活の糧を得ようとする者が
こぞって立候補し、候補者の地方自治に関する熱意も、地方を良くするというビジョンも見えないまま
有権者は選挙させられている。(選択に値する候補者がいない)
従って、このような精神異常者(?)のような議員が当選するのである。

ある意味地方議会は、首長の追認機関であり、本当に住民のために必
要な提案や改善などはほとんど提案されていない。
首長の言いなりで議員として再選される事以外に関心がない。

私は、以前より地方議会議員の歳費は、必要経費と謝金程度で十分であると考えている。
歳費はどんどん削減すべきである。
歳費が少なくてはやっていかれない人はそもそも議員になる資格はない。

歳費がいくら少なくとも、地方を良くしようとする様なボランテイア精神の溢れた人間を候補者にすべきだ。
報酬が低額であっても首長のチエックは十分にできる人を議員とすべきである。
特に政治の世界に損得勘定があっては、支持者の利益を優先する施策
しか出てこないからである。

この地方自治体の腐敗は、国会でもみられ、結局金まみれの金権政治が行われている。
もはや国民主権など絵に書いた餅で、政治献金のできる団体の思う通リの日本になっていく。

集団的自衛権などその最たるもの。これだけ多くの反対意見も無視し、公明党も党是の
平和の党も無視して権力に擦り寄っている有様。
このままでは日本も立憲政治、法治国家から資本家支配の国に変貌し、金儲けのみの価値観
を植え付けていく。

バブルがはじけた時に、その反省として右肩上がりの成長はこれからはない。
これからは低成長時代にふさわしい生活や、日本の文化伝統を守って生きていかなければ
ならないという時代が続いてきたのである。

ここに来て、アベノミクスとかを持ち出し、成長戦略の3本の矢を人参にして、消費税増税など
国民からしぼり取った税金を、今度は集団的自衛と称して軍事力増強、果ては原子爆弾
の保有へと進むように思えてならない。

原発からは、原爆の原料が溜まりに溜まっているにも関わらず、
原発再稼働へと急ぐ状況はそれを裏付けている。